戌年は笑い! 笑って年越しを目指そう!

株の世界での十二支の相場格言に、『辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ、戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)はつまずき、寅(とら)千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる。』というものがある。2018年は戌年なので、格言通りとなれば、「戌(いぬ)は笑い」となり、年末には笑って年を越せるようだ。

戌年は株式高
戦後の戌年の日経株価指数を調べると、下落で終わったのは1970年の一度きり。それ以外は上昇で終わっており、平均上昇率は9%となっている。もし、歴史が繰り返すのなら、株価平均との連動性が高いドル円やクロス円は、円安で年末を迎えるのかもしれない。

各通貨 【1月の動き】
早速、2001年から17年までの【1月の動き】を調べてみると、こういう結果となった。

過去17年間の【1月相場】に限って言えば、53%の確率でユーロ円は下落するようだ。

もうひとつのアノマリー
1月の相場展開について、もうひとつ有名なアノマリーがある。それは、「ドル円は1月の方向性が、その1年の方向性を示す確率が高い」というものだ。

そこで確認してみると、ドル円の方向性の一致は17回中、9回。確率として53%という数字が出た。アノマリーはあながち間違っていないようだ。

ちなみに、ユーロ円の場合は、17回中、7回(41%)。
ユーロ/ドルは、17回中、8回(47%)となっていた。

ユーロ円の動きに影響を与えるのは、ユーロ?それとも円?
ユーロ円という通貨は、ユーロ/ドルのレートにドル円のレートを掛け合わせたものである。そのため、ユーロと円の動きをまともに反映する。果たして、どちらの通貨の影響力が、より大きいのかを調べてみると、面白い結果となった。

上の表で黄色くハイライトを入れた部分が、ユーロ円とユーロドルの1月/1年の方向性が同じ年。ピンクのハイライト部分は、ユーロ円とドル円の1月/1年の方向性が同じ年を表わしている。

結果として、17年中、7回に渡りユーロ円はドル円、或いはユーロ/ドルと同じ方向性を示したが、7回のうち5回(黄色)がユーロ/ドルの、残り2回(ピンク)がドル円の影響を受けていることが判った。

もしユーロ円をメインに取引しているのであれば、これは頭の片隅に置き覚えておく方が良いだろう。

2018年ユーロ円は売り?それとも買い?
結論から申し上げると、2018年のユーロ円のレンジは、125~145円と予想している。2017年の終値が135円台であったことを考えると、そこから上下に10円づつという中途半端で無難な予想に見える。しかし、この予想の元となるドル円とユーロ/ドルそれぞれの予想は、「ドル円はやや円高」、ユーロ/ドルは「ややユーロ高」であり、どうしても無難な数字しか出てこない。

2018年注意すべき点として、以下の2つを挙げる。

イタリア総選挙
2018年3月4日にイタリアでは総選挙が予定されている。選挙予想に関しては別の機会とするが、2017年12月下旬に大統領が議会解散を発表する前週くらいから、イタリア国債利回りが上昇しており、スペインとの逆転現象が起きている。

もし、年初から総選挙に対する不安が台頭するようであれば、さすがにユーロの頭を重くすることも想定すべきで、ユーロ円も苦しい展開が待ち受けているかもしれない。

年後半
予想されるほどイタリア総選挙が混乱なく収束し、ドイツではメルケル首相の影響力が弱まるが、17年9月末の総選挙後はじめて正式な政権が誕生した場合、下半期あたりに欧州中銀(ECB)が緩和策終了の発表をする可能性が出てくる。

利上げはまだまだ先だろうが、現在の加盟国の国債購入を含む量的緩和策(QE)が終了する目処がつけば、「金利の正常化」を織り込む動きになり、ユーロ高を予想する。

総合すると、上半期はイタリア総選挙があるため、場合によってはユーロの頭が重くなるかもしれない。しかし、それが問題なく終われば、年後半は将来の利上げを織り込む期待感からユーロはこじっかりした動きになるだろう。145円に向けた上昇も、あるとすればこの時期と予想する。

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